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「いい感じにまとめておいて」で思考停止していませんか?
- 「うまくやっておいて」と言われて固まる
- 何をどこまでやればいいのか分からない
- 質問したいけど、何を聞けばいいか分からない
- 結果、ズレた成果物を出してしまう
ADHD・発達障害の特性を持つエンジニアにとって、
抽象的な指示は最大のフリーズ要因です。
でもまず伝えたいことがあります。
あなたの理解力が低いのではありません。
抽象度が高すぎるだけです。
この記事では、ADHDエンジニアの道を前向きに進むために、
- なぜ抽象指示で止まるのか
- フリーズを防ぐ思考フレーム
- そのまま使える質問テンプレート
- 仕事ミスを減らす環境調整スキル
を具体的に解説します。
「分からない自分」を責めるのは、今日で終わりにしましょう。
なぜADHDエンジニアは抽象指示で止まるのか?
① ワーキングメモリの負荷が高い
ADHD特性のひとつに、
- 作業記憶(ワーキングメモリ)の弱さ
があります。
抽象的な指示は、
- ゴールが曖昧
- 優先順位が不明
- 完了条件が不透明
つまり、
頭の中で仮説を立て続けなければいけない状態。
これが過負荷を起こします。
② 白黒思考と完璧主義
「正解を出さないといけない」
という思考が強いと、
- 不確実な状態で動けない
- 質問=無能と思われるのが怖い
結果、沈黙してしまう。
③ IT業界は抽象ワードが多い
- 「リファクタリングしておいて」
- 「最適化しておいて」
- 「UX改善して」
抽象ワードのオンパレード。
これはあなたの問題ではなく、
業界構造の問題です。
フリーズを防ぐ思考フレーム:「3つの具体化」
抽象指示を受けたら、頭の中でこれを回します。
① ゴールは何か?
② 期限はいつか?
③ 完了条件は何か?
この3つが埋まらない限り、
動き出さない。
ADHDエンジニア向け具体的質問テクニック
ここからが本番です。
質問はスキルです。
才能ではありません。
テクニック①:「選択肢提示型質問」
ただ「どうすればいいですか?」はNG。
代わりに、
仮説を2つ出して選んでもらう
例
リファクタリングの件ですが、
A:可読性向上を優先
B:パフォーマンス改善を優先
どちらを重視すべきでしょうか?
これだけで、
- 思考していることが伝わる
- 上司の判断負荷が減る
- 方向性が明確になる
テクニック②:「完了条件確認型」
このタスクの完了条件は、
・テスト通過
・レビュー承認
で認識合っていますか?
完了基準を明文化するだけで、
手戻りが激減します。
テクニック③:「スコープ限定質問」
抽象指示の最大の問題は「範囲」。
今回の修正範囲は、
・API部分のみ
・フロント含む全体
どこまでを想定されていますか?
スコープを切る=事故防止。
テクニック④:「時間確認」
優先度はどの程度でしょうか?
今日中/今週中どちらの想定ですか?
ADHDエンジニアにとって、
優先順位の不明確さは最大のストレス源。
明確にするだけで動けます。
そのまま使える「相談ファースト」テンプレ
◯◯の件で確認です。
■現状理解
Aという方向性と認識しています。
■不明点
Bの優先度
Cの完了条件
認識が合っているか確認いただけますか?
この形にすれば、
- 抽象 → 具体
- 不安 → 行動
に変わります。
仕事ミスを減らす環境調整チェックリスト
ADHDエンジニアの道は、
環境設計で決まります。
- □ 抽象指示は必ずメモする
- □ 3つの具体化を確認
- □ 仮説を1つは持つ
- □ 完了条件を聞く
- □ 迷ったら5分以内に質問
「後で聞こう」は事故の元。
ADHD特性は“具体化力”で武器になる
ADHD 向いている仕事のひとつがエンジニア。
理由:
- 問題分解力が高い
- 違和感察知が鋭い
- 仮説思考が得意
抽象が苦手=
具体化が得意になれる余地がある、ということ。
よくある誤解
① 質問すると評価が下がる
→ ズレた成果物の方が評価は下がる。
② 自分だけ理解できない
→ ほとんどの人も曖昧なまま進めている。
③ 迷惑をかける
→ 早期確認はコスト削減。
まとめ|抽象は敵ではない、分解すればいい
ADHDエンジニアの道は、
- 抽象で止まる自分を責める道ではない
- 具体化スキルを磨く道
今日やること:
- ゴールを聞く
- 完了条件を聞く
- スコープを聞く
それだけで、
- 仕事のミスが減る
- フリーズが減る
- 自己否定が減る
あなたは理解力が低いのではありません。
解像度が高いだけです。
具体化できるエンジニアは、
最終的にチームの武器になります。
迷ったら、聞いていい。
それは弱さではなく、
プロのスキルです。
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