
はじめに|頭の中が散らかっているだけで、あなたは無能じゃない
ADHD・発達障害の特性を持つエンジニアにとって、
「頭では分かっているのに、うまく整理できない」
「タスクが抜ける・優先順位が飛ぶ・説明がまとまらない」
こうした悩みは、日常的すぎて自己否定に直結しがちです。
でも、最初に伝えたいことがあります。
それは能力不足ではありません。
“情報の置き場所”が脳内に多すぎるだけです。
この記事では、ADHDエンジニアの道を歩むあなたのために、
「紙1枚」だけで脳内を整理し、仕事のミスと混乱を減らす超シンプルな情報整理術を解説します。
- ツールを増やさない
- 習慣化しやすい
- 今日から使える
この3点に全振りした方法です。
ADHDエンジニアが情報整理でつまずく本当の理由
脳内で同時多発的に起きていること
ADHD特性を持つ人の脳内では、次のようなことが同時に起きています。
- アイデアや気づきが一気に湧く
- 重要度の判別が苦手
- 途中で別の刺激に注意が飛ぶ
- 「覚えておく」が成立しない
特にIT業界では、
- 複数タスクの並行
- 抽象度の高い仕様
- テキストコミュニケーション中心
という環境が重なり、脳内だけで整理しようとすると確実に破綻します。
なぜ「紙1枚」がADHDエンジニアに最強なのか


4
デジタルツールが逆効果になる理由
Notion、Todoアプリ、メモアプリ…
便利なはずなのに、こうなっていませんか?
- どこに書いたか分からない
- 整理しようとして時間が溶ける
- カテゴリ分けで疲れる
ADHDエンジニアにとって最大の敵は、
**「選択肢が多いこと」**です。
紙1枚がもたらす3つの強制力
紙1枚には、ADHD特性と相性抜群の制限があります。
- 物理的に情報量が制限される
- 全体を一望できる
- 消す・書くが即座にできる
この「制限」こそが、脳内の混乱を止める最大のポイントです。
【実践】ADHDエンジニア向け「紙1枚整理術」完全手順
用意するもの
- A4の紙 1枚(裏紙でOK)
- ペン 1本(色は黒がおすすめ)
これだけです。
ステップ①:紙を4分割する
紙を十字に折る or 線を引いて、4つのエリアを作ります。
① 今気になっていること
② 今日やること
③ 待ち・確認中
④ メモ・アイデア
完璧に分ける必要はありません。
雑でOKです。
ステップ②:脳内をそのまま吐き出す(順番不要)
まず①に、今頭にあることを全部書きます。
- バグ修正
- Slack返してない
- 仕様が不安
- 集中切れた
整理しない・考えない・整えない。
ADHDエンジニアにとって大事なのは
「脳から出す」ことです。
ステップ③:「今日やること」は3つまで
②には、今日絶対にやることを最大3つだけ書きます。
- 多くても3つ
- 小さく分解する
- 60分以内で終わる粒度
例:
- バグ原因を特定する(30分)
- 仕様確認をSlackで投げる(5分)
ステップ④:「待ち」を見える化する
ADHDエンジニアは、
「相手待ち」を脳内で保持するのが苦手です。
③には必ず、
- 誰に
- 何を
- いつ投げたか
を書きます。
これだけで、
「自分が忘れたのか分からない不安」が激減します。
仕事ミスを減らす「紙1枚」運用ルール
ルール1:1日は1枚だけ
- 翌日は新しい紙
- 前日の紙は見返さなくてOK
溜めない・管理しないが継続のコツです。
ルール2:終わったら線で消す
チェックボックス不要。
勢いよく線を引いて消す。
この物理的動作が、達成感を脳に刻みます。
ルール3:人に見せない前提で書く
- 字が汚くてOK
- 愚痴OK
- ネガティブOK
「自分専用」だから、脳が安心して吐き出せます。
「相談ファースト」と紙1枚の相性が最強な理由
ADHDエンジニアが評価を上げる最大のコツは
相談ファーストです。
紙1枚で整理してから相談すると、
- 何が分からないか明確
- 要点だけ伝えられる
- 相手の負担が減る
Slack例文(そのまま使える)
◯◯の実装について確認です。
・理解:Aという仕様
・不安:Bのケース
5分だけ認識合わせお願いできますか?
この文章、紙1枚の②と④を書いてから作ると一瞬です。
ADHD特性は「整理方法」で強みに変わる
ADHD=仕事ができない、ではありません。
- 過集中 → 深掘り力
- 発想の飛躍 → 問題解決力
- 感覚過敏 → 違和感検知能力
ただし、
脳内だけで管理しようとすると全部裏目に出ます。
だからこそ、
紙1枚という外部脳が必要なのです。
まとめ|ADHDエンジニアの道は「仕組み」で切り拓ける
- あなたが混乱するのは怠けではない
- 情報が多すぎるだけ
- 紙1枚で、脳は驚くほど静かになる
まずは今日、
A4の紙を1枚出すことから始めてください。
それが、
ADHDエンジニアの道を
「無能感」から「再現性のある成長ルート」へ変える
最初の一歩です。
コメント